イケマサ学びラボ

元塾講師の「ビジネス」と「教育」に効く話

子供はなんでシール好き?成長の基本は「スモールステップ」にあり!

2歳の娘は「シール」が大好きです。

よく100均の子供向けグッズのコーナーに「シールブック」ってありますよね。

このシールブックをはじめ、とにかくいろんなシールを貼ってははがし、貼ってははがし…よくもまあ飽きずにできるものだと感心します。

2歳児向けの学習教材(線を引く練習、マルを書く練習など)には「ワークが一枚できたらひとつシールを貼る」というシートがあり、ワークをクリアしてはコツコツとシールを貼っています。

 

この幼児期のシール好きは「達成感が得られるから」という科学的根拠があるようです。

「感覚運動期」と呼ばれる時期は、こういった簡単に達成感を得られる作業に夢中になり、成長のきかっけを得ているわけですね。

 

これは小学生、中学生と年齢を重ねても同じ傾向があります。

大人であっても、何かをコツコツ集めるのが好きな人がいますね。

きっとこの小さな達成感の積み上げにより成長を実感できた人なのでしょう。

 

小中学生の学習にはこの「シール貼り」が効果的です。

たとえば夏休みに「計算ドリルを一冊解かせたい(解きたい!)」という場合は、1ページ問題を解くことに1枚のシールを貼り、ゲーム感覚でできる環境を作ってみてください。

シールはどんなものでも構いません。

学年が低ければ動物のシール、女の子ならキラキラした立体感のあるシールでもいいですね。

デザインや大きさにこだわらずに子供のテンションが上がりそうなものをチョイスしましょう。

なお、継続させるコツは「ちょっとゆるいチェックで褒める」ことです。

1ページにつき1問くらいミスがあっても、そこはあえてスルーしましょう。

何より優先すべきなのは「1ページ終えるごとにシールを貼ることができる達成感」をテンポよく味わってもらうことです。

そのためには、多少のミスはグッと我慢して見逃してあげるのも一つのテクニックです。

シール貼りに勢いがつけば、きっと夢中になって取り組んでくれると思います。

 

ちなみに…

これは大人がやってもなかなか面白いですよ。

たとえば「毎朝5時起きを習慣にして朝活しよう」と思っている方は、1か月分のマス目を用意してもいいし、カレンダーに貼ってもいいです。

ここでもポイントは「合格ラインをちょっとゆるくする」こと!

起きた時間が5時10分でも「ギリギリ合格ラインかな」と自分を納得させて、堂々とシールを貼りましょう。笑

視覚的に達成感を感じることで、だんだんとシールの数を増やすことが楽しみになるはずです。

 

こうやって「スモールステップ」で成長の足跡を確かめていくことが自信に繋がります。

ぜひお試しあれ。